証券会社の退職理由で多いのは?転職事情や離職率について

金融業界に憧れて証券会社に就職をしたものの、理想と現実のギャップに戸惑い転職を考える方は多いかもしれません。

証券会社の離職率は高く、新卒で入社した営業社員は3年も経つと半数が退職する。と言われています。

証券業界の離職率に関する公式なデータはありませんが、業界最大手の野村ホールディングスでも平均在籍年数が3年10ヶ月ですので離職率が高い業界であるとご理解いただけるのではないでしょうか。

とは言うものの、不透明な社会情勢や自身の転職市場価値がわからないため、転職活動を行っても理想の転職を実現できるかどうか不安に感じている方もいるでしょう。

そのような方々のために、証券会社での代表的な退職理由や転職事情について解説します。

証券会社の営業が転職を考える理由

退職を考える理由は人さまざまですが、証券会社の営業が退職したい理由はどのような理由が多いのか、代表的な退職理由を挙げてみます。

結果のみでしか判断されないシビアな世界だから

証券会社の営業が退職したい理由としてもっとも多いのは「営業数字を達成しなければ全く評価されない」という点でしょう。

証券会社の営業は結果が全てのシビアな世界でプロセスは評価されず、1日に何百件も顧客にアプローチしてもアポイントさえ取れなければ存在価値は全くありません。

営業成績や順位は社内で公開され、実績を残さなければ上司から激しく詰められ、時には人格否定されることもあり、営業は常に大きなプレッシャーを感じています(証券会社がブラック企業と評される所以です)。

顧客に損害を与えてしまう可能性がある

自分の勧めた銘柄や判断のせいで顧客の資産に損害を与えてしまう、ということも証券会社の営業には大きなストレスです。

証券会社の営業は資産形成のために顧客に提案をしていますが、営業成績を上げることと顧客に最適な提案をすることは別で、個人のノルマのために顧客のニーズに合致していない金融商品を提案しなければいけませんし、顧客の望まないタイミングで売買を勧めることもあります。

人が命の次に大切なお金を自分の不本意な提案で減らす可能性がある、という業界の姿勢に疑問を感じている営業の方は多いでしょう。

転勤が多く落ち着いて勤務ができない

転勤が多いことを退職理由として挙げる証券会社の営業も存在します。

証券会社含め金融機関の営業は転勤が多く、数年単位で縁もゆかりもない地域に配属になる上に、折角その土地に馴染んでも数年で別の地域に転勤を命じられます。

独身であればまだ耐えられるかもしれませんが、家族を持っている、また結婚を考えている方にとっては先が読めず、人生設計もままなりません。

証券会社の営業が転職したい時に考えなければいけないこと

現状に大きな不安や不満を感じていても、無計画に退職すると理想の転職を実現できません。証券会社の方が退職を考えた時の注意点を紹介します。

なぜ転職したいのか、を明確に

まず、退職したい理由が何なのかを明確にした上で転職活動を行って下さい。

退職理由を明確せず安易に転職しても転職先で同じ思いをして後悔する可能性が高いからです。

例えば、職務内容が合わないのか、待遇改善なのか、会社の体質や上司と合わないのか、そもそも業界が嫌なのか、など自身がもっとも感じている理由を明確にしましょう。

次が決まるまでに退職しない

いくら現状に不満を感じていても、また現職が多忙だったとしても、転職先が決定するまで退職しないでください。

理由は二点あり、まず転職の選考での評価が下がる可能性があるためで、家族の事情などやむを得ない理由がない限り、離職してしまっている方は選考で「計画性のない人間」とネガティブな印象を与えます。

もう一点の理由は、もし離職期間が長引いてしまうと焦って妥協して転職先を決断してしまうかもしれないからであり、このような転職は理想の転職を実現したとは言えません。

証券会社の営業の転職市場価値、転職できる職場とは?

果たして自分は転職できるのかどうか?と疑問を持っている証券会社の方のために、証券会社出身者の転職市場価値と転職の選択肢を解説します。

証券会社出身者の転職市場価値

証券会社の営業の転職市場価値は、20代や30代前半であれば非常に高いです。

実績が全てで達成意欲が強く、また新規開拓の経験が豊富な証券会社の営業の力が必要だと感じている企業や業界が多く存在します。

キャリアチェンジを考えている人は、ある程度経験の親和性がある業界でないと転職を実現することが難しいと認識してください。

中途採用採用が新卒でなく即戦力、もしくは短期間で実績を残せる人を対象にしているからです。

可能性のある転職先① 他の証券会社

次に証券会社の方が転職できる可能性が高い企業や業界を紹介します。まずは同業他社です。

証券業界が嫌いではないものの在籍している企業に不満を持っている方やさらなるキャリアアップスキルアップを目指している方、待遇改善を考えている方であれば、希望に合致する同業他社に転職すれば理想を実現できるでしょう。

可能性のある転職先② 個人向け、無形商材の営業

「証券業界以外で働きたい」と希望されている方は個人向けの営業や無形商材の営業であれば採用される可能性が高いです。

これらの業界はメーカーのような専門知識があまり必要ではなく、営業力次第で活躍できるからであり、具体的にはタイ個人向けの営業としては不動産、保険、個人向けの金融などの営業、無形商材であれば広告やWEBのサービス、人材ビジネス、コンサルティング業界などが挙げられます。

可能性のある転職先③ IFA

IFAとは独立系ファイナンシャルアドバイザーのことで、特定の金融機関に所属せず中立的な立場から顧客に資産運用のアドバイスを行う専門家です。

IFAは証券会社出身者であれば今までの経験が活かせ、顧客に最適な提案もでき、自分のペースで業務に取り組めるのでやりがいや魅力を感じる方もいるのではないでしょうか。

ただし、IFAは自分のペースで仕事を進められるといったメリットがある反面、組織に属しないので収入が不安定になるというリスクもあります。

まとめ

転職するかどうかを悩んでいる証券会社の方は、現職への残留がが選択肢としてあったとしてもまずは転職活動を行った上で判断することをおすすめします。

転職活動を行うことによって自身の転職市場価値や、退職するかどうかの判断、自身の最適な転職のタイミングなど様々な情報を得られるからです。

最新情報をチェックしよう!