証券会社からIFAに転職する人が多い理由とは?証券会社の将来が不安視される背景

IFAとして働く方の人数はここ数年増加を続けており、今後もIFAは徐々に増えていく事が予想されています。

IFAに転職する人には、前職が金融機関という人が最も多く、それ以外には不動産会社や主婦の方など、様々な経歴を持った人が幅広く仕事をしています。

その中でも、最も多数を占めている前職が証券会社というデータがあります。

この記事では、「証券会社からIFAに転職する人が増えている理由とは一体なにか?」など、証券会社からIFAに転職するかどうか迷っている人に向けて解説していきます。

IFAに転職した人の前職

IFAに転職する人は金融機関出身者だけでなく、それぞれ異なるバックグラウンドを持っています。

IFAは証券会社出身者が最多数

金融商品仲介業者で働く従業員(IFA)のうち、証券会社出身者がおよそ4割強を占めているというデータもあります。

経歴人数(人)比率(%)
証券会社8442.0
保険代理店2512.5
税務・会計事務所2010.0
生命保険会社157.5
FP157.5
銀行73.5
不動産会社73.5
自営・自由業52.5
投資顧問・投資信託業42.0
信金・信用組合等31.5
その他一般事業会社31.5
教育関係者31.5
主婦31.5
その他31.5

(引用元:Quick Money World https://moneyworld.jp/news/03_00013630_news

データのサンプル数がまだ少ないため、全体に当てはまらないケースもあるかと思いますが、IFAは少なくとも証券会社出身者が最多である事がわかります。

証券会社の将来性に疑問を抱く人も

IFAが増えている背景として、金融機関による短期売買等のコンプライアンスに関する問題がある点が挙げられており、金融庁も「長期的な視点に立ったアドバイス」をするよう求めています。

コンプライアンスの問題

金融機関の現場においては、時代と共にコンプライアンスを徹底的に遵守するよう求められる一方で、会社からは手数料を毎月維持するように指示されます。

通常、コンプライアンスを遵守をする事によって手数料はほぼ確実に減少します。

そのため、証券会社で働く営業職の社員には大きな負荷が掛かっており、年々その負荷が増している事が予想されます。

激化する証券会社の手数料競争

ネット証券が市場において存在感を増してきてから、株式の売買手数料のデフレ化が世界的に続いています。

一方で大手証券会社の手数料は依然として高いまま変わっておらず、単純に手数料だけをネット証券と比較した場合、圧倒的に不利である状況になっています。

しかし大手証券会社はネット証券に比べるとバックオフィス等の社員数が多く、また支店を多数構えているため、かなりの高コスト経営となっています。

そのため、対面顧客がメインの証券会社は手数料を引き下げる事が事実上困難であり、仮にコストを下げて手数料も引き下げるとすれば、リストラで人件費を減らすという選択肢しか残っていないと考えられます。

終身雇用の維持はほぼ不可能

以前は年収が高くエリートのイメージがあった証券会社ですが、ここ数年の時代の変化に付いていけず、証券会社をはじめとする金融機関は苦戦を強いられています。

昔の証券会社ではインターネットを使えない人が、電話や店頭で注文するというケースも多々ありましたが、徐々にそういった世代の方は減って来ており、ネットで注文する人が増えています。

このまま証券会社で営業をしていても、業績不振等でいずれリストラされてしまうリスクを考えた時に「消去法でIFA」と考えて転職する人もいるでしょう。

証券会社出身のIFAは何かと有利

証券会社からIFAに転職する人は、何もネガティブな理由だけで転職するのではなく、証券会社の社員がIFAになることによるメリットが多数あるからです。

仕事内容がほとんど同じ

IFAの前職が証券会社が最多である最大の理由は、IFAと証券会社は仕事内容が全く同じであるという点が挙げられます。

証券会社の社員からすれば、勤務地や看板は変わるかもしれませんが、仕事内容が同じであることから、そこまで悩むことなくIFAに転職する事ができます。

証券会社の既存顧客をそのまま連れて行く事ができるので、新しく誰かと会ったり、覚えたりする事がないため、他業種からIFAに転職する人に比べて、圧倒的に有利な状態からスタートできます。

収入を具体的に予想できる

もし完全歩合給のIFAに転職(独立)しようと検討する場合、一つの大きな問題として収入が予想できない点が挙げられるかと思います。

しかし証券会社の社員がIFAに転職するケースでは、仕事内容と顧客が変わらないため、収入を事前に具体的に予想した上で準備する事ができます。

つまりスタートから複数の顧客がいるため、最初からある程度の収入が確保されているという点で、安心してIFAに転職する事が出来るメリットがあります。

良い条件でIFAに転職出来る

IFAに転職すると、毎月あらかじめ決められた報酬率を受け取る事になりますが、金融商品仲介業者を選んだ上で報酬率に関して契約をする必要があります。

この報酬率に関しては、各金融商品仲介業者が独自で決めてIFAに提案しているため、業者や契約する人によってパーセンテージが異なっています。

未経験者や異業種出身のIFAと比べると教育コストがかからず、ある程度の手数料が事前に予想出来るため、証券会社出身というだけで、初めから良い条件で契約出来る事があります。

まとめ

証券会社からIFAに転職すれば年収が増えると安易に考えるのは少し危険で、増えるかどうかは別として毎月の収入が不安定になる事は事実です。

しかし、収入面以外でのメリットもかなり多く、残りの人生を設計する上では一度検討する余地はありそうです。

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