IFAは個人のファイナンシャルアドバイザーですので、どんなIFAに相談するのかということが非常に重要になります。
IFA個人の能力によって投資結果は大きく左右されてしまうためです。
IFAの中には若い20代の人もいれば証券会社で一定の地位まで昇りつめたベテランも存在します。
若手とベテランのどちらのIFAに相談すべきでしょうか?
若手とベテランそれぞれのメリットとデメリットから考えていきましょう。
ベテランIFAのメリット・デメリット
ベテランのIFAの中には様々な人が混在しています。
ベテランの豊富な知識と経験を生かしてIFAとして実績を出している人もいれば、証券会社の過酷なノルマに耐えきれずに独立し証券会社にいた時と同じようなお願い営業を繰り返している人もいるので、ベテランのIFAと取引をする場合にはIFAの実績を確認することが重要でしょう。
ベテランのIFAのメリット
ベテランIFAのメリットとして以下のようなものをあげることができます。
- 長い経験から知識が豊富
- 人生経験豊富なので人柄が信頼できるIFAが多い
もちろん個人差はあるでしょうが、一般的には知識や経験や人柄でベテランIFAは若手よりはメリットがあるケースが多いようです。
ベテランのIFAのデメリット
ベテランIFAのデメリットしては以下のようなものをあげることができます。
- 長い期間付き合うことができない
- WEBリテラシーが低いので情報が遅い
もちろん個人差はありますが、間違いなく言えることは若手と比較して長い期間付き合うことができません。
IFAの大きなメリットの1つが転勤がないことですが、例えば50代のIFAに今後30年間の付き合いを望むことは現実的とは言えないでしょう。
若手IFAのメリット・デメリット
若手のIFAは販売意欲に燃え、顧客に儲けさせることが自分の利益になると確信している人が多い傾向があります。
また、変化の激しい金融商品や経済動向にも精通している人が多いので、若手のIFAと取引をした方が最新の情報を得ることができる傾向にあります。
そして何よりも長い期間付き合うことができるのは若手IFA最大のメリットでしょう。
ただし、人間性ではベテランと比較すると不満に感じてしまうこともあるかもしれません。
若手IFAのメリット
若手IFAには以下のようなメリットがあります。
- 長い期間付き合うことができる
- 新しい情報に精通している
やはり若手IFA最大のメリットは長い期間付き合うことができるという点です。
投資は投資家自身の投資性向をIFAが理解しているかどうかと、投資家もIFAに対して信頼を置くことが非常に重要です。
付き合いが長ければIFAと投資家が相互に信頼関係を醸成させていくことができるので、結果的に投資家にとってベストな投資をIFAが提案することができるようになります。
また、若い人は情報の入手が早いので若手IFAの方が最新の情報を得やすいというメリットもあるでしょう。
若手IFAのデメリット
若手IFAのデメリットとして以下の点を考えることができます。
- 人間的に未熟な人もいる
- 経験はベテランに劣る
もちろん、こちらも個人差はありますが、人間的な面では若手よりもベテランの方が安定感はあるでしょう。
人間性は人生経験とともに形成されていくものですので、若手IFAはベテランと比較して未熟な人間であることも少なくありませんし、なんとなく「チャラチャラしてるな」と感じる人もいるかもしれません。
最近では、若い世代の方も富裕層になるパターンもあるので、そういった人は反対に相性が良いと感じるかもしれません。
また、経験についてはやはりベテランには勝てません。
バブル崩壊やリーマンショックを乗り越えて来たベテランの意見というのは貴重であり、経験が物を言う場面もあるので、相場を見通す上では頼りになるでしょう。
一方でIFAとして独立をした覚悟が若手は、勉強熱心であるケースも多く、経験はしていないながらも市場の歴史についてベテランと知識量で変わらない人も多いです。
若手とバテランどちらに相談すべき?
若手とベテランのIFAのどちらに相談したらよいかということは一概には答えは出ません。
IFAに対して何を求めるのかによって若手とベテランを選択すべきでしょう。
ケース別に若手とベテランのどちらのIFAと取引をすべきか解説していきます。
長期的な付き合いをしたいなら若手
長期的な付き合いをしたいのであれば絶対に若手IFAです。
IFA選びで最も重要なことは、信頼できる人と長い期間付き合うことです。
残念ながらベテランIFAとは長い付き合いを望むことはできませんので、長い付き合いができないという点では証券会社と変わりません。
大学を卒業して新卒で証券会社に入社する場合、ほとんどが総合職として採用されます。総合職は、「会社の幹部候補として、営業だけでなく色々な職種を経験していく」ということになっており、将来的な様々なキャリアの可能性がある一方で、裏を返せば[…]
長期間付き合いたいのであれば絶対に若手IFAです。
新しい金融商品を知りたいなら若手
できる限り新しい金融商品の情報を知りたいのであればやはり若手です。
前述したように、新しい情報は若手の方が早く掴んでいる傾向があるので、ベテランよりも最新の情報を手に入れることができます。
ただし、ベテランにもメリットはある
ベテランに相談することにもメリットはあります。
前述したように人生経験が豊富なベテランの方が人間的に信頼できる場面が多いのは事実です。
また、投資の相談をする時にはライフプランとは切っても切り離せません。
そのような時に、やはり同じように子育てなどのライフイベントで苦労をした経験があるベテランIFAの方が、親身になって相談に乗ってくれる場合も多いのです。
もちろん、ベテランIFAの中には証券会社ですごい実績を上げた人もいますので、ベテランを選択する場合にはこれまでの実績を確認した方がよいでしょう。
まとめ
IFAを選択する時には若手かベテランかということだけで判断することはできません。
自分がIFAに何を望むのかが重要です。
ただし、IFA選びの基本は信頼できるIFAと長く付き合うことです。
ある程度長期間の付き合いをしたいのであればやはり若手を選んでおいた方が無難でしょう。