IFAビジネスを展開している証券会社一覧!SBI証券・楽天証券以外も多数

IFAとして営業をするためには、証券会社と契約をする必要があります。

IFAが契約する証券会社は必ずしもどこか1社だけに絞る必要はなく、複数の証券会社と契約しても良いルールになっていますので、「株式は楽天証券で、それ以外はSBI証券」というような使い分けも出来ます。

証券会社ごとに特色があり、取り扱っている商品は同じですが得意不得意があります。

今回は各社の特徴をまとめましたので、それを紹介していきます。

SBI証券

SBI証券は知名度抜群の国内ネット最大手の証券会社です。

株式や信用取引の手数料が業界内でも特に安いことで有名です。IPOなどの募集商品の取り扱いが多く、ポイント制度なども充実しているので、幅広い個人投資家の間で人気なようです。

デリバティブや立会外分売、iDeCo、SBIマネープラザとの連携によって保険等まで幅広い商品をカバーしています。

営業しやすいポイント

IFAとしてSBI証券の営業がしやすい点は、主に3つあります。

IPOの取扱い案件が豊富

実質これだけで”営業しやすさ1位”と言っても過言ではありません。

SBI証券は口座数が多いため、倍率が高くなかなか当選しないという可能性もありますが、それでもIPO引受けの実績は業界でもトップクラスになっています。

IPOの配分等については関連記事に詳細が記載されていますので、気になる方は確認してみて下さい。

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口座を既に保有している人が多い

SBI証券の口座数は460万口座以上(記事作成時点)です。

口座保有者はインターネットコースの顧客がほとんどなので、そういった顧客に対して営業のアプローチがしやすい事がメリットになります。

既に口座を保有している顧客に対しても営業が可能で、担当者が付くIFAコースもしくはIFAコース(プランA)に切り替えるだけなので、新規で口座開設するより事務手続きは簡単になります。

楽天証券

楽天証券は、ネット証券では業界2位の口座数を抱える大手ネット証券です。

商品のラインナップが充実しており、中でも株取引に便利な「マーケットスピード」が個人投資家の間では人気のツールです。

楽天グループとのシナジーを生かした運営が特徴で、楽天ポイントでの投資や、楽天銀行とのマネーブリッジを展開するなど、サービスを拡大しています。

営業しやすいポイント

SBI証券と同様に商品ラインナップなどは申し分ない楽天証券ですが、営業しやすいポイントは主に2つです。

楽天証券「管理口座コース」

SBI証券をはじめ、どこの証券会社にも無い楽天証券オリジナルの取引コースです。

日経などのメディアにも掲載されており、金融先進国である欧米のスタイルに少しでも近付こうというスタンスである事がわかります。

楽天証券、IFA向けに顧客預かり資産に連動して報酬が増減する「管理口座コース」を提供-売買手数料から資産残高連動へ

発表日:2018年11月22日 国内初(※)

IFAに新たな報酬体系が誕生
コミッション(売買手数料)からフィー(資産残高連動)へ

楽天証券株式会社(代表取締役社長:楠 雄治、本社:東京都世田谷区、以下「楽天証券」)は、2019年2月(予定)より、独立系ファイナンシャルアドバイザー(以下、「IFA」)向けに、お客様の預かり資産に連動して報酬が増減する「管理口座コース」の提供を開始することとなりましたのでお知らせします。

「管理口座コース」では、楽天証券がIFAのお客様から取引の都度頂いていた売買手数料を従来よりも安く、または0円とする代わりに、お客様の預かり資産残高に一定の率を乗じた額を管理口座料として頂き、当該管理口座料からIFAへの報酬が支払われます。なお、本コースでは、売買手数料はIFAの報酬計算対象とならず、実質的にお客様の預かり資産残高に連動してIFAの報酬が増減する国内初(※)の仕組みとなります。本仕組みを導入することにより、お客様の資産残高が増えればIFAが受取る報酬が増え、減少すれば報酬も減るという関係が構築されます。

※一般のお客様及びIFAに提供する報酬計算体系として国内初(当社調べ)

IFAの報酬となる手数料は、アメリカと同じように1%前後となっているようです。

しかし「管理口座コース」の提供開始から日が浅く、そのため現時点ではIFAにもあまり浸透していません。

営業用ツールが充実している

大手証券会社では、全社員が使用できる「Quick」や「Bloomberg」などの金融情報ベンダーが用意されており、正確でリアルタイムな情報を手に入れることが出来ます。

そのお陰で、外出先で顧客に対して商品の説明する際には、会社支給の「ipad」等で見やすい株価チャートを見せることができました。

一方でIFAになると、大手証券会社が契約しているような情報サービスは高額であるため、基本的には使うことが出来ません。

楽天証券では、顧客にも無償提供している「マーケットスピード」が使用出来ますので、IFAにとっても充分使いやすく、営業にも使用できるツールになるかと思います。

エース証券

エース証券は以前からIFAビジネスに力を入れている証券会社として業界内では有名で、SBI証券や楽天証券に比べる知名度は落ちるものの、契約先の金融商品仲介業者が多い証券会社です。

商品のラインナップはあまり多くなく、国内株式が取引の中心になります。

営業しやすいポイント

エース証券は対面の証券会社で、国内株式の取引についてあまり制限がないのが特徴です。

株式の営業をしたいIFAに向いている

ここ数年、大手証券会社が株式の取引頻度を自主規制で抑える傾向にあり、短期間による回転売買によって手数料をあげる事を自粛し、業界の健全化を目指しているようです。

しかし、行き過ぎたコンプライアンス遵守を求める証券会社もあり、例えば「利益確定であっても、買付から30日以上経過しないと勧誘不可」という顧客意向に沿わないルールが新設されているケースもあります。

長期投資のスタンスである投資家にとっては、良い自主規制となっていますが、中には短期で取引したいという投資家もいます。

当然行きすぎた営業については容認されていないはずですが、株式が主力商品である証券会社であるため、大手証券会社のように不必要な制限がないと考えられます。

金融商品仲介業者の設立に積極的

以前は簡単に設立できた金融商品仲介業者ですが、ここ数年で登録業者数が増えてきたため、証券会社と財務局が新規参入に対して消極的になっています。

法人設立の場合は、どこかの証券会社のサポートが必要不可欠となりますが、事務負担やリスク回避のためか、SBI証券や楽天証券などの大手は消極的な傾向があり、IFAとして既存の業者に所属する事を勧められます。

それ以外の証券会社ではエース証券をはじめ、将来性に危機感を抱いている会社も多く、積極的にIFA部門を拡大していきたいという背景から、法人設立に前向きな傾向があります。

新規でIFAビジネスに参入する場合、まずはIFAとしてどこかに所属する事をおすすめしますが、どうしても最初から法人としてIFAビジネスに参入したいという考えの方は、エース証券に相談してみると良いかも知れません。

営業しづらいポイント

昔ながらのアナログなイメージがあるエース証券ですが…

やはりSBI証券・楽天証券と比較してしまうと、投資信託や債券等の商品ラインナップはかなり減ってしまいます。

国内株式を中心に営業するIFAからすればあまり関係ないかも知れませんが、債券などを中心に大口顧客に提案したいと考えているIFAにとっては、物足りない感じがする場面もあるかも知れません。

またグループ企業との連携などもありませんので、保険やオペレーティングリース、銀行連携などと言った証券以外の分野との連携についても他社ほど強くないです。

取扱い数が多くないため、他社からの投資信託や債券の移管ができないというケースも予想されるなど、IFAからすると少し仕事がし辛いと感じる事があるかも知れません。

その他の証券会社

上で挙げた3社以外でも、IFAビジネスを展開している証券会社があります。

  • あかつき証券
  • PWM日本証券
  • 証券ジャパン
  • 東海東京証券
  • マネックス証券

これ以外でも展開している証券会社はあるかも知れませんが、少なくとも新規で募集している形跡が見られず、SMBC日興証券のように事実上IFAビジネスから撤退している証券会社もあります。

未経験者は狙い目?

例えば、異業種出身の未経験者が法人(金融商品仲介業者)としてIFAビジネスに参入する場合、SBI証券や楽天証券などに拒否される可能性が高く、個人でIFAとなることを提案されるはずです。

一方で、こういったマイナーな証券会社は絶えず新規契約先を探しているので、前向きに検討してくれるでしょう。

実際にIFAとして営業しやすいのはSBI証券や楽天証券ですが、まず法人としてマイナーな証券会社で実績を作った後に、大手と交渉するというのは近道なり得ます。

ただし、そういった証券会社では取り扱っている商品ラインナップも少なく、投資家からの知名度も無いに等しいです。盤石な顧客層がないと、そこで事績を作るのは相当難しいでしょう。

最後に

現時点でIFAとして営業する場合、SBI証券や楽天証券が圧倒的に仕事がしやすく、IFAやIFAの顧客に対するサポートも充実しています。

一方でマイナー証券会社では大手に少しでも追いつこうと、IFA部門が資金導入を目的にして、IFAに営業をかけています。

IFAは複数の証券会社と契約できますので、全ての証券会社と上手に関係を持っておくことが重要でしょう。

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