IFAは、金融機関の営業員のようにタブレットを支給されませんし、高額な使用料を払わないとQUICKやブルームバーグなどの金融機関向けの情報ベンダーを利用できません。
ノルマがなく自由に働ける事がIFA最大の魅力ですが、営業のサポートについてはまだまだ弱く、原則として全て自分で考えて準備しなければなりません。
この記事では、そういった営業サポートが受けられないIFAに向けて、便利で仕事に役立つアプリを紹介していきます。
テレビ東京ビジネスオンデマンド
アプリの特徴
- モーニングサテライトなどをダウンロードして保存できる
- 日銀総裁会見などのライブ放送を見れる
証券会社時代は、朝5時に起きてモーニングサテライトを見て、日経新聞を読んでから支店に出勤するという流れが普通でした。どこの証券会社でも同じような日課であると思います。
相場の動向を掴むために重要なモーニングサテライトだけでなく、その他さまざまな経済番組も視聴・ダウンロードが可能になっています。
配信される代表的な番組は以下のとおりです。
ニュース番組
・WBS(ワールドビジネスサテライト)
・Newsモーニングサテライト
・Mプラス11
経済番組
・ガイアの夜明け
・カンブリア宮殿
・未来世紀ジパング
Stock Master
アプリの特徴
- 外国株のリアルタイム株価が無料で見れる
- 個別銘柄の長期のチャートなども見れるなど、情報量が多い
アカウントを作ったり、ログインしたりする必要はなく、インストールすれば無料でリアルタイム株価が見れます。
米国株だけでなく、香港やヨーロッパの株式なども登録できます。
長期チャートをはじめ、各種テクニカル指標や、個別株式のオプション価格まで見れますので、無料とは思えない程の圧倒的な情報量です。
ただし、国内株式については、SBI証券や楽天証券が運用するアプリの方が使いやすく、情報量も多いので、そちらをお勧めします。
国内と海外でアプリを使い分けるのがベストだと思います。
ロイター ニュース
アプリの特徴
- 重要ニュースをプッシュ通知
重要ニュースや経済指標のスケジュールなどは、モーニングサテライトである程度済ませる事ができますが、ニュース速報などはロイターの方が便利かもしれません。
国内株式の売買をメインにするIFAは、ザラ場の速報をいち早くキャッチしなければなりません。
新聞やニュース番組では、配信頻度が限られているため、それを補完する意味合いで入れておいても良いでしょう。
特に、速報があった時のプッシュ通知が結構役に立ちます。
関数電卓 Panecal
アプリの特徴
- 複利計算が可能
- 給与計算にも使いやすい
もう既に関数電卓のアプリを持っている人も多いと思いますが、金融機関で働く上で、関数電卓はあった方が良いです。
計算の過程についても記録されるので、わかりやすく誰にでも使えるようになっています。
「()・%・累乗」なども使えるので、複利計算ができたり、手取り金額を簡単に割り出す事ができます。
careco-カレコ
アプリの特徴
- 「10分あたり130円〜」で車をレンタルできる
- 車種もたくさんあり、営業車としても使える
すごいのが「初期費用無料、月額会員費無料、ガソリン・保険込み」という料金設定です。
また、連続して6時間くらい乗るともっと割安になります。
国産の車だけでなく、ベンツなどのハイグレード車種もあるので、仕事だけでなく、プライベートでも使えます。
都心部で駐車場を借りるとなれば、月5万円程度はかかってしまいますが、このアプリを駆使すれば駐車場代もかかりませんし、営業で走り回っても5万円もかかりません。
唯一残念なのが、東京や大阪以外のエリアではステーションがあまりないので、地方の人は使いづらい点です。
さいごに
証券会社に比べて中立な立場でセールスできるIFAですが、営業に使える資料やツールが不足しており、サポートも万全とは言えません。
ただし、SBI証券や楽天証券、ピクテなどはレポートを提供してくれますので、そういったものも積極的に活用しても良いかもしれません。
IFAは個人事業主ですので、営業の能力を最大限発揮できるような環境は、自ら作っていくように心がけると良いでしょう。