管理職の役割とは?証券会社での出世について解説

これから証券会社に入社しようと考えている大学生や、中途入社で証券会社にチャレンジしようと検討している方の中には、猛烈に仕事をして「出世したい」「役員になりたい」と考えている人もいるでしょう。

「出世して部下を持ち、やりがいのある仕事を定年まで続ける」これはこれで良い人生だと思います。

しかし、証券会社では出世争いが熾烈なだけでなく、少し他の業界とは事情が異なります。

この記事では、どういった人が証券会社で出世するのかについて、解説していきます。

証券会社での管理職・人事評価

出世するということは責任ある、より大きな仕事をさせてもらえるということですが、証券会社では出世してノルマから解放されるという事は基本的にありません。

ただノルマをこなせば良い訳ではない

証券会社で管理職になると、若手社員のように与えられた目の前のノルマをただ毎月クリアしていくだけでなく、担当する営業員をコントロールしなければなりません。

当然、自分自身がノルマを達成出来ていなければ、部下からの信頼もなくなってしまい、結果として支店全体のノルマを達成出来なくなります。

適正に評価されやすい

証券会社をはじめとする金融機関の人事評価において、最重要とされるのが「営業成績」(業界では単に”数字”とも言われます)です。

ただし、割り当てられる営業エリアや支店によっては、営業成績が出やすい・出にくいといった営業特有の事情もあります。

そのため、上司や役員に好かれるよう立ち振る舞う事も全く影響しない訳ではないですが、営業成績こそが全てであると考える証券会社はまだまだ多いです。

また、大手証券会社では社員の身内を採用する「縁故採用」を禁止としている会社が多く、いわゆるコネで出世するというケースは極端に少なくなっています。

学力や試験は関係ない

企業によって出世するために試験があったり、資格の取得が求められるケースがありますが、証券会社ではそういったものは基本はありません。

資格よりも営業成績重視

先にも記載したように、証券会社においては営業成績の評価で管理職になれるかどうかが決まることが多いです。

証券会社に勤めている人の中には、「FP資格」や「証券アナリスト」を取得する人も多くいますが、直接的に自身の出世に影響する事はあまりないかと思います。

しかし、生涯証券会社で働くつもりがなく転職や独立を検討している人は、資格を取得しておくと別の会社では待遇に差が出てくる可能性もあります。

学歴もあまり関係ない

証券会社は今でこそある程度の大学出身でないと採用されなくなりましたが、昔の証券会社ではざらに高卒社員もいたりする程、学歴は重視されて来ませんでした。

つまり、人事を決める権限を持つ人がいわゆる「大量採用世代」であるケースが多いために、課長・部長・支店長辺りまでは学歴は関係ないといった声が多いです。

ただし、役員となると話が変わってくるようで、学閥があったり一定の学歴フィルターのようなものが決められている可能性が高いです。

英語のスキルは一切不要

支店に配属される営業職に限った話ですが、証券会社の日常業務で英語が必要な局面がほとんどありません。

ただし、大手証券会社では海外に支店や支社を持っており、海外転勤を希望している人は営業成績よりもTOEICのスコアなどが重視されるケースもあります。

出世すると給料・待遇はどうなる?

「証券会社=お給料が高い」というイメージを持つ人が多いかと思いますが、近年ではそうも行かなくなっています。

基本的には給料UP!だけど…

実力重視の証券会社と言えども、古くからある日本企業でもあるために、基本的な給与システムは大企業そのもので、年功賃金という制度は今も残っています。

しかし、管理職になると残業代の支給がなくなりますし、当たり前ですが税金や社会保険の負担も大きくなるため、場合によっては手取り金額が減る人もいるかと思います。

またこれは証券会社にもよりますが、管理職になると家賃補助が減額もしくは支給停止となるケースがあるため、実際の生活水準はほとんど変わらないという事もあります。

そもそも景気に左右されやすい

株式や債券といった金融商品を販売する証券会社では、景気・相場動向によって営業成績が大きく左右します。

本人の営業力がどれだけ高くても、全体的に不景気になってきたり、大きく株価が下落しているような冷え込んだ景気の場合、会社全体の業績は悪くなります。

そのため部下を上手くコントロールし、会社に貢献したとしても、会社が赤字であれば給与やボーナスが上がらないといった事も起こります。

社会的地位は向上する

どこの証券会社においても、過酷な営業ノルマのために離職率がかなり高い水準である事は周知の事実です。

この環境の中で営業成績を残し、管理職に出世したという事は、仮に本人のスキルや待遇が入社してからあまり変わっていなかったとしても、社会的な信用に繋がります。

ローンなどの審査や転職市場において、入社まもない若手社員より信用力が高くなるので、良い条件で転職出来たり、独立の際の資金調達もしやすくなる等のメリットはあります。

まとめ

証券会社における管理職は、自分のノルマと付き合いながら部下をコントロールしなければなりません。

また、仕事が景気に大きく左右されるため、ライフワークバランスを保つ事が少し難しい部類に入る仕事であると考えておきましょう。

しかし、給与や待遇以上に社会的な信用を得る事ができるようになるため、将来的に転職したり独立する予定がある人は、まずは証券会社で成績を残して出世するという選択肢も検討して良いかと思います。

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