IFA転職後に感じたギャップ

日本ではまだ人数がそれほど増えていないIFAですが、証券会社の営業マンと違って個人事業主ですので、仕事をする上で色々な悩みが出てきます。

転職する前のイメージと、実際のギャップなどについて紹介して行こうと思います。

漠然とした将来への不安

IFAになると、会社員のように仕事を与えられることが無くなります。

当然、新規の顧客はいわゆる”見込みリスト”がある訳ではないので、自力で探す以外の方法がありません。

ほとんどのIFAは紹介営業で新規顧客を作りますが、相場が悪くなってきたり、含み損が出てしまったりすると紹介が止まってしまう事もよくあります。

顧客の引き継ぎがないため、新規開拓が重要になったくるので、永遠に続けないと収益が維持できないような感覚に陥りがちです。

実際には質が良い顧客だけ100人くらい担当していれば、収入的に不安になることはないかと思いますが、顧客が死亡するリスクなども考えると、結局は営業を永遠に続ける必要があると感じるでしょう。

税金や保険などの高さ

年収1,000万円と聞くと、少し高いように思うかもしれませんが、IFAの場合はそこから経費を差し引いて、残った金額から税金が引かれます。

その上、健康保険料や年金などについては、会社員のように事業主の半額負担などがないため、全て自分で支払う必要があります。

収入が不安定であるIFA(個人事業主)は、現金を残そうと思うと、経費をなるべく抑えて利益を出す以外にありませんが、そうなれば納税金額や保険料もかなりの金額になります。

結果として、平均くらいの収入では手元に残る金額があまり無いというのが実情であり、ある程度貯金したり家や車を購入しようと思えば、数千万円の年収まで成績を上げるしかありません。

事務作業が多すぎる

証券会社などの金融機関では、必ず総務課のような事務専門の社員が常駐しており、営業職は営業にある程度専念できる環境が整っています。

しかしIFAとして独立した場合、そもそも金融商品仲介業者に総務課が無いことが多く、事務仕事の大半は自分自身で覚えて処理していく必要があります。

注文伝票の作成や、証券会社への報告書などについても全て自分で行うことになりますので、会社員時代よりも事務作業に使う時間が増える事になります。

書類の郵送作業だけで半日かかってしまう事もあり、営業だけに専念できないため、業務効率は良いとは言えないのが現状です。

総務課がない上に、内部管理責任者が機能していない仲介業者も数多くあり、コンプライアンス面では証券会社とは比較にならないくらいレベルが低く、金融庁の検査対策まで手が回っていません。

新規開拓がめちゃくちゃ大変

引き継ぎがなくなる上に、証券会社や仲介業者は新規開拓をサポートしてくれないため、自分で勝手に新しい顧客を見つけてくる以外に方法がありません。

日々の業務をこなしながら、新規開拓をする事だけでも相当大変なわけですが、その上、業者のサポートがほとんどないので、お金と時間が掛かります。

紹介営業が最も簡単でスムーズですが、相場が急変する事で紹介が途絶えてしまうことも多く、収益は安定しづらいです。

証券会社と協力してセミナーを開催する事もできますが、セミナー資料や講師などについては、IFA側で全て用意する必要があり、またそれに伴う広告審査なども通過する必要があります。

コツを掴むまで多くの時間と労力を要することになりますので、日々の業務との両立がなかなか難しく、後回しになりがちです。

意外と何とかなっちゃう

散々マイナスな事を言ってきましたが、どれだけ相場が下がっても顧客の機嫌が悪くなっても、多くのIFAは何とか出来てしまいます。

というのも、IFAは「高単価×フリーランス」という仕事で、平均年収が1,000万円程度あることから、仕事が出来ない人でも、ある程度の生活は出来てしまいます。

そもそも、IFAとは固定費がかからないビジネスであり、例えば実家暮らしであれば、損益分岐点がおそらく電車代とかカフェ代とかそのレベルまで下がります。

仮に商談に失敗したとしても、500円とか1,000円レベルの出費で済むため、精神的なダメージは多少あるものの、経済的には痛くもかゆくもありません。

つまり何度でもチャレンジ可能なビジネスであり、営業の実績が無かったとしても、周りから吸収して徐々に実力を付けていけば良いだけの話です。

失敗しても無傷であるIFAは、現在金融機関で働いている中で不満を持っている人にとっては、チャレンジする価値がある仕事だと思います。

最新情報をチェックしよう!