銀行から証券会社への出向って出世コース?銀行員の本音について解説

大手都市銀行を中心に証券会社への出向が増えています。

証券会社へ出向するのは、年次としては4~5年目程度の若手が多いようです。

一般的にあまり知られていないですが、銀行から証券会社への出向は、最近では当たり前になっています。

今回は、銀行から証券会社への出向の実態について詳しく説明します。

証券会社へ出向する銀行員の気持ちとは?

この章では、証券会社へ出向する銀行員の気持ちについて説明します。

証券会社への出向は”嫌”というのが本音

結論から言うと多くの銀行員は、証券会社への出向を嫌がります。

証券会社への出向を告げられ、大泣きしている銀行員を私は何人も見ました。

多くの銀行員は証券会社への出向を、それほどまでに嫌がります。

半沢直樹で描かれているような片道出向ではないのにです。

大体2〜3年で、長くても4年ですが、ではなぜ証券会社への出向をそこまで嫌がるのでしょうか?

銀行員というプライドがある

証券会社への出向を嫌がる理由の1つ目は、銀行に入ったというプライドです。

多くの銀行員は、就職活動のとき金融関係を中心に就職試験を受けています。

当然、証券会社も受験しているケースが多いです。

しかし、厳しい採用を乗り越えて銀行に入行している銀行員のほとんどは、証券会社よりも銀行のほうを上に見ています。

就職活動の時に、見向きもしなかった証券会社に出向することは、大きくプライドを傷つけられるのです。

銀行より証券会社の方が仕事がキツイ

証券会社への出向を嫌がる理由の2つ目は、証券会社の業務内容を知っているからです。

次の章で詳しく説明しますが、銀行から証券会社に出向した場合の業務内容が、激務であることを銀行員はよく知っています。

多くの銀行員は、証券会社の業務内容に恐れをなしているのです。

理由は、最近、銀行は証券会社と一緒に営業する機会が増えているので、証券会社の担当者から証券会社の実態を聞いています。

世間にはあまり語られることのない証券会社の実態について、詳しく銀行員は知っているのです。

証券会社と銀行では、あまりにも違う職場環境にありますし、証券会社のほうが圧倒的に厳しい職場環境にあります。

証券会社内での出向銀行員の役割

銀行から証券会社へ出向した場合の業務内容は、大きく分けて3つに分かれます。

1つ目は、銀行と証券会社の連携の架け橋、 2つ目は、新規開拓、3つ目は高い営業成績を求められるエース級の働きです。

銀行・証券会社の連携強化

1つ目は、最近、銀行と証券会社は連携を強めています。

この連携のことを銀証連携といいます。銀行と証券会社は提携をして個人の顧客に営業をしています。

この銀証連携の強化のために、銀行からの出向者が使われることがあります。

銀行と証券会社の連携強化が主要ミッションになりますので、証券会社の既存の顧客を持たせてもらえません。

しかし、銀行と証券会社の連携がメインミッションのため、目標も小さい傾向にあります。

この業務を任せられた場合は、比較的楽です。

新規開拓

この業務は、ものすごく大変で、全く見込みのない顧客からNISAや国債などを購入してもらう必要があります。

飛び込み営業が当たり前になるので、肉体的にも精神的にも大変な仕事になります。

かなり過酷な営業なので、精神的に疲弊して鬱になる社員が続出することで有名です。

トップセールスとして活躍する

3つ目は、優良顧客を担当しエース級の働きをすることです。

証券会社の個人営業のノルマは銀行に比べてものすごく大きいです。

いくら顧客の属性が良くても目標標を達成することはものすごく大きなプレッシャーになります。

また、証券会社は支店の評価によってボーナスが大きく変わります。

その中で、高い目標をやり遂げなければいけないのでプレッシャーはものすごく大きいものになります。

銀行に戻ってきたときの役職

証券会社への出向は非常にきついのが実態です。

出向は片道切符ではない

しかし若手の場合、片道切符の出向というわけではありません。

早くて2年、遅くとも4年で銀行に戻ることが出来ます。

銀行に戻った後ですがきつい出向生活を送った見返りはしっかりあります。

一般的に出向して戻ってきた場合、支店長代理に昇格して銀行に戻ることになり、支店長代理は非役職者と違い給料が大きく上がります。

大手都市銀行の場合、支店長代理になれば、ほぼ間違いなく年収は1.000万円を超えます。

このようにつらい出向を経験した分しっかり見返りがあるのです。

まとめ

今は銀行も金利だけでは利益を確保できず、投資信託や債券を販売して手数料を貰わなければ、経営がなりたたなくなっています。

そのため、若手銀行員にはそういったリスク商品を販売するスキルを身に着けてほしいというのが経営陣の本音であると推察できます。

証券会社での営業はかなり辛いものではありますが、出向から銀行に戻ってきた後の待遇はかなりの高待遇です。

出世欲がある若手社員や、給与の高さを重視する方は前向きに検討するのも良いかもしれません。

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